NO.7 パオロ・ペレグリン
正面には壁面いっぱいに南極大陸の海面が上昇する映像が流れ、後ろの壁際には、世界の戦場や紛争地帯で長年撮影してきた写真を蛇腹状につなぎ合わせた作品が展示されていた。まったく異なる2つの作品を、「限度を知らない無限の発展という人間の思想と活動がもたらした気候変動の危機は紛争地と変わらない」として繋げていた。
会場:堀川御池ギャラリー
NO.8 アルフレート・エールハルト
「バウハウス」を皆さんご存知だろうか?
現代デザインの祖とも言われるデザイン学校だ。第一次大戦期にワイマール共和国(現在のドイツ)で若者たちによって設立された。美術系の学校を出た人なら大抵知っている。お堅くいうと総合造形学校。当時のバウハウスの活動は現代デザインの基礎を築いた、先進的な「総合芸術運動」と言われている、とかなんとか。まあ正直あんまり覚えていないし、覚えなくていい。すごいのは、それまでの「装飾」的な意味合いが強かった「デザイン」というものに「合理性」を追加したことである。「芸術と技術の融合」を掲げ、現在まで威光とともにあるバウハウスは、今年創立100周年を迎える。
「自然の形態美ーバウハウス100周年記念展」は、ドイツの前衛写真家でありバウハウスで教鞭を執った故アルフレート・エールハルト(1901〜84)の日本初個展だ。
会場は、東山にある臨済宗建仁寺派の総本山・建仁寺の両足院。
しかし、ここまで書いておいてなんだが、見逃してしまった…!最終日、両足院の開演時間に間に合わずで、違う日に訪れていた友人が撮っていた写真を見せてもらった。結構楽しみにしていた展示だったので、今思い出しても非常に悔しい…。
会場:建仁寺 両足院